私たちは変わり続けます 理事長 宮内図南雄
理事長に就いて1年半がたちました。創立から半世紀以上もすぎると、さまざまなひずみがいくつも常態化していました。そこで、「これまでと違うこれから」を目指して生まれ変わろうと、そうしたひずみを一つずつ改善、廃止しました。たとえば、数年前に法律改正されたにもかかわらず、法人の規程を変更しないままだった例もありました。即日、改めました。
悪幣を改めつつ取り組んだのは、働きやすい環境作りです。スタッフの声を聞き、業界の動向も見ながら、新しい制度やテクノロジーを積極的に取り入れています。長崎国際大学と提携した年間研修もその一つです。法人内に学びの環境を整えることにより、福祉の知識や理念を現場で活用する意識が格段に高まりました。
子の看護休暇は、法律では小学校3年生まで取得可能ですが、法人は独自に小学校卒業までに延長。法律を超えて使いやすくしました。長崎県内ではまだ導入が少ない例として、「奨学金返還サポート制度」を新設、若者を支援する姿勢を打ち出しました。資格手当は介護福祉士、社会福祉士にそれぞれ月15000円を支給しています。
改革の一端をご理解いただけるように、今年3月理事会に提出した「職務執行状況報告」を示します。改革は、まだ始まったばかりです。「転がる石に苔(こけ)は付かない」と言われます。時代の変化に応じて、私たちは日々転がり続け、変わり続けます。今日も、明日も一歩ずつ、利用者の皆様の笑顔のために。
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私たち長崎博愛会は今、さまざまな取り組みに挑戦しています。「今これやってます」シリーズとして随時お伝えします。