佐世保祐生園は5日、「職場体験ふれあいツアー」を実施しました。参加したのは、未就学児1人と小学生、中学生各2人ずつ、大学生2人の計7人です。施設内を見学した後、ランチも試食。利用者の皆さんと一緒にゲームを楽しみました。
7人は障害者施設を訪れるのは初めてで、最初はちょっと緊張した表情でした。食堂に入るとちょうど昼食前。お客さんに気づいた利用者の皆さんが次々に寄ってきて「こんにちは」と声をかけます。利用者様お一人お一人の状態に合わせて、ご飯やおかずにさまざまな形態があると説明を受けました。
未就学児から中学生までの5人は、母親が佐世保祐生園に勤務しています。フロアで働く姿を見つけると、うれしそうな表情に。学校参観とは逆のパターンです。食事介助中のお母さんは「見られるとなんだか緊張するな~」と笑顔でした。「ね、お母さん、大変やろう?」と案内したスタッフに尋ねられると、みんなうん、うんとうなずいていていました。
大学2年生の2人は長崎国際大学人間社会学部社会福祉学科で学んでいます。福祉を学んでいるだけあって、見学中に質問を投げかけます。リアルな現場から学ぼうという意欲を感じました。
ランチ後は、利用者の皆さんと一緒に魚釣りゲームを楽しみました。6チームに分かれて、どのチームが時間内に一番多くの魚をゲットするかを競います。「がんばれ!」「やったー」と声が飛び交って盛り上がりました。
上位チームはぬいぐるみなどのプレゼントをもらいました。ゲームの途中からは、見学者と利用者の皆さんが笑顔で話す姿も見られ、打ち解けた雰囲気になりました。
福祉施設に限らず、親が働く姿をお子さんが直接見る機会は多くはありません。ワークライフバランスの観点から、今後も親子で楽しめるイベントを企画したいと考えています。
大学生の2人は特別養護老人ホームの佐世保福寿園も見学。帰り際に「友達を連れてまた来たいです」と話しました。私たちは今後も、福祉への理解を深めてもらえるように若い世代を対象にした見学会を開く予定です。