マリンメッセ福岡で6月25日と26日、「ケアテックス福岡」が開かれました。介護テクノロジーや介護フードを含む国内最大級の展示会です。長崎博愛会は3園のスタッフ11人が見学しました。最新の展示を見て、どう感じたのでしょうか――。
ケアフードの進化に驚き 平戸祐生園栄養士 丸田亜紀
会場の一角に20社以上が集まる「ケアフード展」がありました。見た目にも美しく、味も追求された様々な介護食・やわらか食が展示されており、その進化に驚きました。
利用者が食事を心から楽しめるような工夫が凝らされています。単なる栄養補給ではなく、生活の質の向上に貢献する食事の重要性を改めて認識しました。試食コーナーでは、実際にその口当たりや風味を体験でき、施設での導入を具体的に検討する上で大変参考になりました。
調理員不足が叫ばれる中で、効率的かつ安全な調理を実現するクックチルシステムや、それをサポートする最新の調理器具がありました。ある会社のブースでは、クックチル導入の具体的なフローや再加熱機器の実演を見ることができました。調理員の負担軽減や朝食メニューのバリエーションの広がりにもつながる点が魅力的でした。
今回の展示会では、利用者のニーズに合わせた食事提供の重要性、そしてそれを実現するための技術革新を肌で感じることができました。確かに最新機器や調理済食品には魅力がありますが、導入にあたってはコスト面やストック場所の確保も課題と感じました。