私たち長崎博愛会は今春、長崎国際大学との間に「学術アドバイザリー契約」を締結しました。これは、長崎博愛会の施設3園が同大学から、研究者としての専門的な知見から業務改善や意識向上につながるアイディアやアドバイスを提供してもらうものです。
この契約に基づいて今年5月から毎月、同大学人間社会学部社会福祉学科の久田貴幸講師が長崎博愛会の施設で、介護・支援に関するテーマの全体研修を行っているほか、管理職と一般職員を対象にしたスーパービジョンも実施しています。
全体研修のテーマは「介護職員のメンタルヘルス」「職員育成の重要性〜スーパービジョンという方法」「チーム・ケア~ケアの質を向上させるために大切なこと」「ケアにおける尊厳」など。勤務後の午後6時から1時間半にわたって、毎回30名ほどの職員が参加します。勤務や休みのために参加できない職員は、後日、映像によって受講することが可能です。
研修には、いつも和気あいあいとした雰囲気があります。活発に意見が交わされ、盛り上がることも少なくありません。書く演習で言語化し、テーマがより掘り下げられます。普段は職員同士でもなかなか話し合うことがないテーマについても、じっくりと考えることで相互理解が深まって意識が向上しつつあります。
こうした学びが利用者様の笑顔につながるよう、これからも「成長できる職場」を作ってゆきます。