「思いくみ取る大事さ痛感」 佐世保祐生園支援課長 川上愛
研修では毎回、テーマに添ってスタッフ同士で意見を交換する時間があります。私にはこの時間がとても貴重です。スタッフ間にもさまざまな視点や意見があって新たな学びや気付きになるからです。
もっとも心に残ったのは、第6回「ケアにおける自立~その人の力を活かす大切さとは~」です。久田先生はこう言いました。「利用者さん自身で考えたり判断したり失敗したりするのは、その方が持っている権利です」。この言葉はとても印象に残っています。
コロナ渦の中、感染症対策を優先して日中活動にも制限がありました。「利用者様がしたいこと、できることを奪っているのではないか」と感じ、私自身、利用者様の声や思いをくみ取ることを忘れてはいけないと痛感しました。
また、久田先生は「たとえ全介助であっても、その方が出来ることを見つけ出して能力を向上させる。多職種の力で、言語化してチームで情報を共有することが大事だ」と話します。来園する理学療法士や言語聴覚士の指導を言語化、文章化してスタッフ間で共有して日々の支援にあたっています。研修をふまえ、利用者の自立支援について、できることを一つずつ行えたらと思います。