佐世保祐生園は今月、美術教室を始めました。絵を描くのが好きな利用者様に、表現する楽しさを感じてもらおうという新たな取り組みです。元中学校美術教諭の出口知利先生に依頼して実現しました。
今月2回目の教室となった24日には、11人が参加。初めて絵具を使って水彩画に挑戦しました。花、動物など好きなものを描きます。パレットに絵具を少しずつ出して筆を走らせます。
「うん、いいですね」「ここは別の色も使ってみましょうか」
出口先生にちょっとヒントをもらいながら描いてゆきます。
じっくり考える人、夢中になって筆を動かす人。描く絵も取り組み方もそれぞれですが、素晴らしかったのは、皆さんの集中力! 1時間半の間、部屋の中がシーンと静まり返っていたのがとても印象的でした。
普段使っているのは、色鉛筆やクレヨンです。この日は、色を重ねる水彩画の世界を初めて楽しみました。
「みなさんが想像以上に上手に絵具を使っていてびっくりしました。これからが楽しみです」と出口先生。付き添ったスタッフたちも、利用者の皆さんの日ごろ見ない一面に驚いていました。この教室からどんな作品が生まれ、どんなアーティストが誕生するでしょうか——。
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美術に取り組む皆さんの様子を毎月、伝えます。コーナー名は「私、実はアーティスト」。一心に描く姿はもう、アーティストのそれです。