佐世保祐生園は9月26日、佐世保市内で開かれた障害者就職面接会に参加しました。長崎労働局の主催で、約30の企業、団体が参加、就職を希望する障害者と面接しました。
この日、会場に集まった障害のある方は、若者から中高年まで約100人。それぞれが希望する会社を選んで、人事担当者と面接します。制服姿の高校生は、母親と一緒に説明を聞きます。
そんな会場に、企業側でも障害者でもない人々がいました。特別支援学校などで進路指導を担当する先生たちです。学校訪問や就職説明会で顔見知りの先生が何人もいて、あいさつをしました。
「今度、実習をお願いするかもしれませんがいいですか?」
「いつでもどうぞ」
ある高校の進路指導の先生も、面接が始まる前から会場にいました。尋ねると、一人の教え子が面接に参加するので来たとのことでした。一通り面接が終わった後、先生は生徒、その母親と会場の片隅でずいぶんと長い間、話し込んでいました。普段は柔和な印象のある先生の表情は、真剣そのものでした。
就職を希望する障害者と、受け入れる企業。実は、両者を仲立ちしてサポート役を果たしているのがこうした熱量のある先生なのだな、と実感しました。敬意と感謝で頭が下がります。教え子の進路を思う先生方の熱意に心が温かくなって会場を後にしました。