
法人の管理職研修が11日、佐世保祐生園で開かれました。今年度2回目のテーマは、BCP(事業継続計画)についてです。3園から18人が参加しました。
BCPは、災害や感染症などの緊急事態が発生してもサービスの提供を継続できるよう、福祉事業所が策定することを今年度から義務化されました。事業所は、平時から災害・感染症発生時の対応策を準備して、いざという事態にも利用者様へのサービスを継続できるよう求められています。

研修では、災害発生時の対応について考えました。講師はジェイアイシー九州の髙木隆氏です。髙木氏は、長崎県の現状として、大規模な自然災害が発生する可能性は決して高くはないと説明。しかし、たとえ可能性が低くても事前に対策を備えておくことが重要と言います。
大きな地震が発生したという想定の映像を視聴して、ある工場で起きた事態を疑似体験しました。職員たちは、それぞれの事業所ならばどう対応するのがのぞましいかについて意見を交わします。時間の経過とともに事態が変化すると、その対応をまた考えました。工場と福祉事業所との大きな違いは、私たち福祉事業者は利用者様を預かっているという点です。自己の命を守ることに加えて、利用者様の命を守らねばなりません。
災害の規模によって起こる事態は変化するため、対策は一つではなく、さまざまな想定をしておく必要がある、と研修であらためて学びました。BCPは利用者様の命を守る備えといえます。私たちのBCPについても随時見直して、よりよいものにしていきたいと考えています。講師の髙木様、ありがとうございました。


