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【今これやってます】7. ご家族様の「思い」を形に

「感謝」の掲示と意思確認書作り       佐世保祐生園副園長 原田知子

佐世保祐生園では、ご家族様からのお手紙や感謝の言葉を事務所やエレベーターの中に掲示して、職員みんなが見られるようにしています。かつてなら、ご家族様が園を訪れて利用者様の部屋に出入りすることはよくありましたが、コロナ禍以降は、そうした面会の機会が減っておのずとご家族様の声を直接聞くことは減りがちになっていました。

お手紙を読むと、ご家族である利用者様の事をとても大切に想われていること、家族に代わってケアしている私たちに、日々感謝なさっているということがよくわかります。仕事をするうえで、利用者の皆さんやご家族様からの感謝の気持ちをいただくことは、私たちにとって何よりの励みです。

そうしたお気持ちを少しでも共有しようと、若手の職員にボードのデコレーションを頼みました。このボードを通して、ご家族様から「ありがとう」の気持ちを受け取り、頑張る力にしています。

ご家族様のお気持ちをくんで今年度から取り組んでいることがもう一つあります。それは「急変時、緊急時の意思確認書」の作成です。

利用者様が突然、生命の危機状態に陥った時、延命治療等の意思表示ができないことがほとんどであり、ご家族様と連絡がつかない状況も予想されます。しかし、搬送先の医療機関においては延命治療の判断はとても緊急性が高く、時間の余裕がないのが通常です。

現在、こうした意思確認書の作成は、法律で義務付けられてはいませんが、利用者様の健康状態が安定してゆっくりと考えられる時に、治療の選択肢を丁寧に説明して決めておくことはとても大事です。また、利用者様の総合的な状況をお伝えしながら、ご家族に最期をどう迎えたいかを考えていただく機会になればと考えています。

実際に運用している施設の例を参考に、嘱託医師の助言も得て意思確認書のベースを作りました。遠方に住むご家族様の場合も面会して丁寧に説明しながらお一人ずつ作成を進めています。今後もご家族様の気持ちに寄り添いながら、「その人らしい生き方を支える取り組み」を続けていきたいと思います。