小さな演奏会が10月27日、佐世保市内で開かれ、佐世保祐生園の2人が息の合ったピアノ連弾を披露しました。
アルカスSASEBOで開かれた「大人のミニコンサート」。出演したのは、古川明子さんと原田知子さんの2人です。
古川さんは幼いころからピアノに親しんできました。自宅のすぐそばにピアノ教室があり、この10年ほどはその先生の指導を週2回受けています。弾くことが大好きで、家では毎日ピアノに向かうそうです。演奏会への出演は今回で3回目になります。
原田さんは昨年のコンサートを観客席から見ていました。出演する古川さんから「たくさん練習したから見に来てほしい」と誘われたのがきっかけでした。演奏に心を動かされ、自分も弾いてみたいと同じ先生に入門しました。現在、月に2回のレッスンを楽しみにしています。
古川さんと原田さんは、演奏者24組中、17番目に登場しました。演奏したのは、人気デュオゆずの「栄光の架橋」です。
ゆっくりと曲が始まります。主旋律を弾くのは古川さん。観客が演奏に引き込まれていきます。次第に力強くなりクライマックスへ。演奏が終わると、会場から大きな拍手が湧きおこりました。
続いて古川さんは、教室の先生との連弾で「めぐり逢い」を演奏。この曲は、お母様が好きな曲ということで選んだそうです。おだやかで美しい旋律に、観客たちはうっとりと聴き入りました。
古川さんと原田さんはそれぞれが4月から練習を重ねましたが、実際に一緒に弾いたのは10回ほどだったといいます。それでも、毎日のように顔を合わせているため息はぴったりで、素敵なコラボレーションになりました。
演奏後、古川さんは「楽しかった」と満足そうな笑顔を見せました。一方の原田さんは「朝からとても緊張しました」とほっとした表情でした。